RFID のトラブルシューティング
概要
この記事では、BarTender を使用して RFID をエンコードする際の問題を解決する手順について詳細に説明します。
対象
BarTender 2016 以降
情報
使用可能なエンコーダオブジェクトがない
Driver by Seagull を使用していない場合、ドキュメントにエンコーダオブジェクトを追加しようとすると以下のメッセージが表示されます。
BarTender を使用して RFID をエンコードするには、Driver by Seagull をインストールして、ドキュメントを設定する際に選択したプリンタとして使用する必要があります。
Driver by Seagull がインストールされているかどうかを確認するには
- [ファイル] > [印刷] に移動します。
- [印刷] タブで [プリンタのプロパティ] をクリックします。
- [バージョン情報] タブをクリックします。
Driver by Seagull を使用していない場合、Driver by Seagull をインストールする必要があります。 Driver by Seagull のインストールの詳細については、以下のいずれかの記事を参照してください。
無効なラベル
何らかの理由で無効なラベルが発生することがあります。 このセクションでは、無効なラベルの問題を解決する方法について説明します。
メディアと RFID の校正
「VOID」が出力される RFID ラベルの最も一般的な修正は、プリンタでメディアと RFID の校正を行うことです。
データを RFID タグにエンコードする際、BarTender は、RFID トランスポンダーのさまざまなセグメント (AFI、EPC、ユーザーデータ) にどのデータをエンコードするかを指示するコマンドをプリンタに送信し、プリンタはトランスポンダータグとの接続を作成します。 プリンタがトランスポンダーを検出または接続できない場合、「VOID」が出力されます。
それぞれの RFID プリンタは一意なので、メディアと RFID の校正の詳細については、プリンタのマニュアルを参照するか、プリンタの製造元に問い合わせてください。
ページ設定の構成
BarTender のページ設定を確認します。 ページ設定が正しくない場合、プリンタでラベル上のトランスポンダーの位置を検出できないことがあります。
ページ設定の構成の詳細については、「印刷のトラブルシューティング」記事の「ページ設定の構成」を参照してください。
印刷速度が高すぎる
ドライバで印刷速度設定を確認します。 速度が高すぎる場合、プリンタが RFID トランスポンダーと適切に通信する時間を確保するために速度を低くする必要があることがあります。
印刷速度の設定の詳細については、「印刷のトラブルシューティング」記事の「プリンタドライバの設定」を参照してください。
UMI ビット設定
最近の RFID タグの Monza4 チップでは UMI ビット機能が変更されています。この変更によって、特定のプリンタで印刷およびエンコーディングを行おうとすると「VOID」が発生することがあります。UMI (User Memory Indicator) ビットは、リーダー (スキャナ) に EPC に含まれるデータの量を伝える EPC メモリバンクの一部である PC (プロトコル制御) ビットの一部です。UMI ビットは固定されているので、UMI ビットに再書き込みしようとするとプリンタでタグが「VOID」になります。
v7.4 Driver by Seagull (またはそれ以降) を使用している場合、既定で新しいタグで適切にエンコードされます。 古い Monza4 チップを使用している場合、[エンコーダオプション] で設定を変更する必要があります。
- BarTender で RFID オブジェクトのプロパティを開きます。
- [RFID] タブで [エンコーダオプション] をクリックします。
- [EPC Gen 2] タブで U.M.I. ビットを [ユーザーメモリーに書き込む場合は設定] に変更します。
間違ったデータのスキャン
間違ったデータがスキャンされる場合、一番考えられる理由は、RFID タグにエンコードする 16 進データを ASCII 文字に変換するのではなく、そのまま出力するようスキャナが設定されていることです。 16 進データを ASCII (またはその他のエンコーディング) に変換するようスキャナを設定する方法については、スキャナのマニュアルを参照するか、スキャナの製造元に問い合わせてください。